姿勢からも“変化”を捉える —身体イメージの可視化技術— Topics
姿勢から「変化」を見つける
~からだの線に表れる、心と身体の移ろい~
オルチェでは、見た目の変化が内面や身体感覚に与える影響を、
非接触・非侵襲な方法で客観的に見える化する取り組みを行っています。
今回はその一例として、「姿勢」をテーマにした計測・解析のご紹介です。
● 姿勢は、心身の状態を映す“静かなサイン”
鏡に映った自分の姿勢に、ハッとしたことはありませんか?
姿勢は、自覚がなくとも「気分」や「自信」、「緊張」や「疲労」と深く関わっています。
オルチェでは、そうした姿勢の微細な変化を定量的に記録・解析できる環境と技術を整えています。
● 撮影方法と解析指標
・黒い背景布と距離を保った専用空間で、被験者の全身を正面・側面から静止画で撮影します。
・肩・腰・ひざ・くるぶしなどの関節位置にアノテーションマーカーを貼付し、身体のラインを明確にします。
・撮影画像からは、以下のような項目を解析します。
- 評価項目
- 内容
- ■矢状面(横向き)
- ・頭・肩・腰・ひざ・足首の直線性/猫背やストレートネック傾向
- ■前額面(正面/背面)
- ・肩・骨盤の左右バランス/傾き量/ねじれ傾向
- ■姿勢角スコア
- ・身体全体の「直立性」を数値化した総合スコア
● どんな変化が見えるのか?
あるケースでは、一定期間を経て、
・頭部〜腰の傾斜角がわずかに改善し、立ち姿が「前向き」に
・肩甲骨の左右バランスも整い、「開いた」姿勢に近づく
という変化が確認されました。
これらの変化は、単なる筋力の変化ではなく、
「気分が明るくなった」「自信がついた」といった主観的な感覚ともリンクしていたことが、印象的でした。
● 姿勢を“見る”ことで、見えなかったものが見えてくる。
オルチェでは、「姿勢」を単なる身体データではなく、心と身体をつなぐ“気づき”の指標として捉えています。
・どのくらい背筋が伸びているのか?
・左右差はあるか?
・以前と比べて、どう変化したのか?
そんな問いに、言葉ではなくデータで応える仕組みを、私たちは日々進化させています。
「なんとなく、良い気がする」――その“なんとなく”を、科学的に支える。
見た目・身体・気分のつながりを、やさしく、誠実に、ていねいに。
オルチェは、そんな姿勢で人の変化と向き合っています。

