表情解析で美容施術の心理効果を可視化 Case Study
動画×表情解析で美容施術の心理効果を数値化
大手美容メーカー様と共同し、ある美容施術が利用者の心理状態に与えるポジティブ効果を“見える化”しました。
施術そのものや研究目的は伏せつつも、オルチェが担当した計測設計と解析テクノロジーの特長をご紹介いたします。
プロジェクトの課題
- 美容体験による“自信”や“幸福感”は主観評価に頼りがちで、客観指標が不足
- 施術直後だけでなく、時間が経過した後の効果持続性 も検証したい
- 参加者に無用なバイアスを与えず、高解像度で自然な表情を取得する必要
オルチェのアプローチ
- 複数シーンを想定した簡易プロトコル
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・鏡を使ったセルフチェックや対人シーンを模した状況など、日常に近い複数シーンで表情を収集
・施術前・施術直後・一定期間後のタイミングで撮影し、時間経過による変化を多角的に評価
- クローズド撮影ブースの構築
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・ロールスクリーンと白カーテンで外界を遮断し、背景と照明を統一 (5000 K / 1000 lx 拡散光)
・4K/60 fps対応ミラーレス一眼+広角スマートデバイスを同期撮影
・三面鏡・タブレット・顎台で姿勢を標準化し、436点ランドマークを高精度取得
- 独自AIで微細表情を定量化
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・1秒間60フレームのランドマーク軌跡をベクトル化
・口角・口幅・頬高さ・目尻しわ等の笑顔指数を生成
・真の喜びを示す デュシェンヌスマイル を自動判定
- 統計モデリングで効果検証
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・対応のあるt検定/反復測定ANOVAで時系列差分を評価
・施術満足度や社会的フィードバックの自己報告スコアとの関連を回帰分析
主な知見(概要)
- 施術後も一定期間、ポジティブな表情指標の向上が継続する傾向を確認
- 心理的充足感が高まった参加者は、より自然で多面的な笑顔を示す傾向
- 周囲からの良好なフィードバックが多いほど、表情のポジティブ変化が際立つ傾向
活用イメージ
- 研究・開発
- 客観指標を用いた施策検討の裏付けとして活用可能
- ブランディング・広告
- ブランドストーリーや広告資料に効果エビデンスを追加
- PR・販促
- “◯週間後も笑顔が続く” など訴求コピーの根拠付け
オルチェの強み
- 一括対応:計測計画の立案から撮影環境構築、AI解析、統計検証まで一貫サポート
- 高精度×高解像度:4K/60 fpsの高品質データもスムーズにバッチ解析できるエンジン
美容・ヘルスケア領域における「感覚的価値」を、数字と言語で可視化する ことが私たちのミッションです。
計測設計から解析まで、ぜひオルチェにご相談ください。

